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2011年12月11日
ネズミの巣穴
あ 「ソクラテスさぁあん!」
きた、きた、いつものように、人形を抱っこしたKさん登場。
「知らないということを自覚している、ソクラテスさぁああん」
「ハイ、ハイ、今日は、ごきげんですね」と、返事はしたものの、あからさまに、迷惑げに背を向けたまま返事 をしたのに、Kさんは、「入っていい? 」と聞きながらも、もう入っているのだ。「もう、ハブの心配しなくていいんでしょう」と、彼女は言う。
「どうして、そう思うの?」
「ハブ捕獲器、役場の人が片づけていたし、ああ、もう心配無いんだ、そう思った」
「いつ、片づけていた?」
「金曜日、作業服の職員が来ていたの見たのよ」
(ああ、アパートの窓から見ていたんだ)と、私は思い、
「人間が分かるんなら、他の侵入者も分かる?」と聞く。「分かる、分かる、ほら!」と、Kさんは指を差した。え?と、その先を見ると、あらまぁ驚き!でっかい、穴!水際、ぎりぎりの箇所に、健気に、地下からの出入り口を築いていた。
「ま、ハブもどうやら、侵入してないみたいだし、しばらく、ネズミを養おうか」と、私は半ば肩を落とし答える。
「穴、埋めないの?」
「うん、今は雨が多いし、種まきが忙しいし」
「忙しいねぁ、どうしてそんなに頑張るわけ?」「うん、新芽は、酸素をたくさん出すんだってさ、酸素自給しなくちゃね」「そうですよぉ、農業こそ、地球を救うのにね」「それを、国が声を、大にして、国民に奮起させて欲しいのにね」「さすがぁ、ソクラテスさぁあん」
とうとう、その日も、Kさんのお守をしてしまった。
きた、きた、いつものように、人形を抱っこしたKさん登場。
「知らないということを自覚している、ソクラテスさぁああん」
「ハイ、ハイ、今日は、ごきげんですね」と、返事はしたものの、あからさまに、迷惑げに背を向けたまま返事 をしたのに、Kさんは、「入っていい? 」と聞きながらも、もう入っているのだ。「もう、ハブの心配しなくていいんでしょう」と、彼女は言う。
「どうして、そう思うの?」
「ハブ捕獲器、役場の人が片づけていたし、ああ、もう心配無いんだ、そう思った」
「いつ、片づけていた?」
「金曜日、作業服の職員が来ていたの見たのよ」
(ああ、アパートの窓から見ていたんだ)と、私は思い、
「人間が分かるんなら、他の侵入者も分かる?」と聞く。「分かる、分かる、ほら!」と、Kさんは指を差した。え?と、その先を見ると、あらまぁ驚き!でっかい、穴!水際、ぎりぎりの箇所に、健気に、地下からの出入り口を築いていた。
「ま、ハブもどうやら、侵入してないみたいだし、しばらく、ネズミを養おうか」と、私は半ば肩を落とし答える。
「穴、埋めないの?」
「うん、今は雨が多いし、種まきが忙しいし」
「忙しいねぁ、どうしてそんなに頑張るわけ?」「うん、新芽は、酸素をたくさん出すんだってさ、酸素自給しなくちゃね」「そうですよぉ、農業こそ、地球を救うのにね」「それを、国が声を、大にして、国民に奮起させて欲しいのにね」「さすがぁ、ソクラテスさぁあん」
とうとう、その日も、Kさんのお守をしてしまった。
Posted by あひる日和 at 22:09│Comments(0)