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2011年05月02日

ノスタルジーな雨

 たとえ雨であろうが生きものを飼うと、餌やりは逃れられない。いつもどおり、アヒル場に着くと、ひぇ!びっくり!なんと、ノラネコ、二匹、親猫と子猫が、アヒルたちの食糧に夢中だった。
(やっぱり、食べ過ぎると思っていたけど、猫どもが横取りしていたんだ、、、)
 小屋の中に、それ!猛進!猫どもを追いまわした。狭い空間、金網、ネットで囲んでいるので、猫たちはぐるぐる、逃げ場を求めて、必至だ。一体、どこから侵入したかをつきとめないといけないので、追いこむこっちも必死だ。別に追われているわけでもないのに、アヒルたちまで、行列しながら逃げ惑う。猫たちほどではないが、小屋の中はパニック状態。
 そのうち、子猫はネットの隙間から抜け出て、親猫は、なんと、金網の下、地面をほじくってあったのだろう、そこへ身を滑らせて逃げ延びた。
 うーん、まいった、、、。もうすぐ雛が生まれそうなのになぁ、、、。どうしよう、子猫ならいざしらず、デブ猫まで侵入できるとは、、、。
 雨に濡れながら、とりあえず、さっきの穴、ネットのほころびを針金でしばり、親猫の侵入口に土嚢を置いた。でもあいつら、またやってくるだろうな、、、連休は、強固な基礎工事だ、、、。
 畑の周りにさらに金網を重ねた。網そのものは細く、この壁は、猫たちの体重を支えることはできないのに、支柱が、猫の足場になっていた。しかも、隣の家の塀、コンクリートの壁からこちらのフェンスに跳躍しているのだ。つまり、米軍基地のあの道路側にのけぞった先端をつくらないといけないのだ。
 頑張ったが、夕暮れてきた。もうお終いにしよう。ああ、どうか、アヒルたちが無事でありますように。雨もまた降り出した。雨具を脱ぎ、靴に足を通すと冷たく濡れていた。歩く路面で、靴はもっと水を含み重たくなっていく。
(そういえば、小さい時、雨の日、わざと、親指の穴があいた靴をはいて登校したっけ、、、そうそう、親指の穴から、シャボン玉をブシュプシュ、飛ばしたっけ)
 ある日のこと、濯ぎの充分でない、石鹸の残った靴をはいた時のこと。水たまりに足がつかるたび、そこから、足を引き上げ、一歩、踏み込むと、プカァと、シャボン玉が飛んだ。それ以来、親指のあいた靴にわざわざ石鹸をふりまいて、雨の日、はいていた。
(こうしてみると、自覚していなかったけれど、私、詩人だったかも、、、。)

 野良猫たちには腹が立つのだが、なんだか、気分はハミング。細かい雨をシャワーのように浴びて帰路についた。
ノスタルジーな雨



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Posted by あひる日和 at 21:55│Comments(1)動物
この記事へのコメント
アヒル場。。。招かざる客が来てしまったのですね ^^;
バリケンは大型だから成鳥ならば野猫に襲われる心配は少ないかもしれませんが、雛が生まれたら心配ですね。
梅雨の中、大変ですが補強工事、頑張ってください!

親指のしゃぼんだま・・・いいですね。
昭和の香りがしますっ ^^*
Posted by あひる at 2011年05月03日 10:10
 
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