アヒルの春?

あひる日和

2011年11月30日 23:49

 「餌が足りないのかな」
小雨の中、いつものようにせわしなく畑仕事に追われることなく、傘をさしたまま、アヒルたちを眺めていた。どうも、お互い首を突き合い牽制しあっているような状態。もちろん、ボスはえさ場のど真ん中。後は、力を鼓舞しあいながらの状態。小柄のチビは、後ろの方から、時おり、なんとか、ついばむのだが、すぐに首を突かれ、「あっち行けよ」といわんばかりに追い払われる。
(前はそんなことはなかったのに、、、)
考え込んでしまった。やっぱり、5月生まれの8羽は、体格も立派になったしなぁ、不足してるんだろう、やっぱり。
 ちょっとオーバーだけど、一枚一円のパンを買えなくなった民衆じゃないけど、あのボス、最近、年取ってきたし、追い払われた”国王”みたいな運命をたどったらどうしよう。餌をめぐって、民主化の波、春が到来して、騒動が起きたら大変!
 スーパーから、食パンを買ってくると、人形を抱いたK
さん登場。その手にびっくり。派手なマニキュア!真っ赤なてんとう虫が指先に止まっているようだ、まるで。
 でも、よく見ると、左手だけなのだ。
「何?左手で右を塗るのをあきらめたの?」
「違う!アヒルの真似、ほら、アヒル、こっちを見る時、横顔を、こう向けるでしょう、片側だけ」
「でも、横を向いて人と話せないでしょう」
「片側は手だけ、ほら、人形を抱く時、右を左で隠すわけ」
「なるほど、いいね、それ、エコ!」
「そうよぉ、もう節約!」「アフリカも春もやがてやってくるし、世界中、餌不足!」



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