ハブ捕獲器
どうやら、ハブは侵入していないのかも。このひと月、捕獲器を、役所の職員に置いてもらい、様子をみてもらった。
「かかりませんが、一応、もうすこし、様子をみます」との報告があった。すこし安心。担当の方の説明によると、捕獲器にはマウスがいて、週二回、食糧と水を補給しているとのこと。もし、ハブがいた場合、ほとんどのケースで、ハブの侵入が起こるとのこと。つまり、捕獲器の中に”生きた食糧のネズミ”がいるので、確実性が高いそうだ。
「食べられてしまうんですか?」
「いえ、部屋が仕切られているので、そんなことにはなりません。ただ、ショックで死んじゃう場合もあります」
「蛇に睨まれたカエル状態で、恐怖でまいちゃうんですねぇ」
記念に写真と図で説明。
ハブの侵入口はだんだん細くなっていき、勢いで入ったハブは後戻りができないようだ。ネズミ捕獲器と構造は似ている。それよりは、バネがしなやかそうだ。
「ネズミはなかなかひっかからないのに、ハブは単純ですね」
「ネズミはウェーンチュ、チュですから、”人”です」と、年配の職員は笑う。
「分かるぅ、ほんと、あれ、人、ですよぉ、ウェーン人、ですね」
「チュ、は、でも、中卒ですから、大卒には負けますよ」
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